It takes two to tango

2019.01.10

届きました。バンコクより。昨年夏くらいでしたっけ。バンコクで訪れた双子姉妹の自宅。

築100年くらいって言ってたっけな。元々はおばあちゃんの家なんだって。
辺りはすごく静かだったのを覚えています。田舎の方になるのかな一応。

古い家具と写真集。壁には収集しているレコードやカセットテープ。
その奥には、

作業部屋。
It takes two to tangoは刺繍作家であり、作品を見れば誰もが「え?本当に全部手でやったの?」と初めは信じられない程に、凄まじい。

そして何よりこのタッチ。
この題材というかタッチが魅力の真骨頂ですよね。

このように誰もがピンとくるアイコニックなデザインも勿論格好良いですが、

私が惚れ込んだのはこのフォントのテクニック。才を感じました。もしかしたらオリジナルがあるのかもしれませんが、ウォールアート調の字体だったり、まるで墓石に掘られたような精悍さを感じるワードの羅列を、刺繍でいっちゃうんだ、と。

彼女たちのアートブックや日々の日記にも刺繍を施すという壊れた毎日。
勿論メンズからしてみたらこれはちょっとガーリーですね、みたいに好みから外れるタッチのものもありますけど、これはボディー次第でもっともっと飛躍するんじゃないかなと。ファッションとして着るのであれば。

この度ATELIERでは1950’sのモーターサイクルコート(NOS)を2着、カスタムしてもらうことに。
ゴリゴリバキバキの生地(重量4kgくらいあるんじゃないでしょうか)そしてゴム引き。ミシンを使おうものなら針は折れると思う。手も壊れると思う。デザインは完全にお任せ。

そして数ヶ月後。

SOLD
SOLD

うわぁ。すごいことになって帰ってきた。
もうこれ、着方とかじゃ無いですよね、ここまでくると。イケる人も相当限られるはず。

この距離では落書きに見えるフリーハンド感のあるパートも勿論全部刺繍。
抜き字、これ好き。トトトトとタイピングされたような規則性だけど手仕事なところがなんとも。

大変高額ですが、ご覧のように替えが効かないデザインですからね。
どう付き合うか、ですね。