Resurrect

2018.10.05

製品の状態で海に沈め、後に引き上げる。または土に埋め、後に掘りおこす。
など、そのような過酷な環境下で放置することで得られる特殊な経年変化。聞いたことはないだろうか。

私は今とあるビルの屋上に設置された倉庫に住んでいます。今回その屋上を使用して、Le Yucca’sのニューモデルを7月から100日間熟成させることに。
理由は特にない。ただ、スティーヴマックイーンのようなイメージで特別オーダーしたモデルなので、もっともっとボロボロでも格好良いでしょって、軽い悪ノリと天然エイジングへの興味。That’s all.

肝心の新品時の写真はないです、ごめんなさい。この写真は2週間経過時ですたしか。
元々は黄味の強いナチュラルカラーでして、やはり連日ギラギラの太陽がスエードをジリジリと焦がす。

クライミングロープの鮮やかだったブルーも気持ち退色してきた。
そしてなんといってもホックの錆。あたかも手を加えました、というような不自然さがなくて雰囲気良し。

ちなみに勿の論で雨天決行。ただただひたすら放置。

そして1ヶ月半経過時。
見てくださいよこの貫禄。台風も勿論経験しているこの猛者達の鎮座。
興味深かったのは、さらに濃く色が沈む個体や、逆にフェードする個体など、個体差が出てきたこと。
ちなみに革はバリッバリ。もうね、ローズボウルで売ってるヴィンテージブーツと同じカラカラな質感がありましたよ。
そしてこの頃でしょうか。一足一足に名前をつけ始めたのは。ちなみに右手前は”ハゲ”。
月日は流れ今週月曜日。最後の試練を終えた(台風のこと)彼ら。全員、逝った感ある。

カビのグラデーション。
さすがにこのままでは履けませんから、あとはどうやって復活させるかなんですよね。
で、確かな蘇生術を持つこの人物に依頼。

Briht Hオーナー長谷川氏。
イギリスにて開催される靴磨き世界大会の王者。
嫌な顔一つするどころか、そういうエイジングにも興味と理解があるということで引き受けてくれることに。

まずはこの装置に入れ、チューブから放たれるイオンのほにゃららでカビを分解してどうのっていう作業。
人の遺体にも使用される仕組みらしく、まぁもう同じようなもんだよなこれは。って感じ。

その後汚れを落とし、

ミンクオイルで保湿してもらい、

復活。しかし最低限の補修といったところでしょうか。なのでもっと綺麗にしたい(見た目の話)場合はさらにクリームを足してしっとりさせても良いと思いますよ。
にしても。にしても、じゃないですか?この冒険野郎なルックスは。

こちらは明日(土)リリースします。(お店は12~19時で開けますね)
通信販売も可能ですがぶっちゃけどうなんでしょうか。一度見た方が良い気がしますね。衝撃的なので。(衛生面はクリアしておりますのでご安心ください)
気になる方はメールをください。atelier.ishizaki@gmail.com

サイズは40 , 41 , 42ですが、ハーフサイズに満たないくらいですが縮みが出ています。お気をつけください。