Milano -04-

2018.04.04

早朝、病み上がりの魚住をドライバーに、ミラノから5時間離れた秘境、というか魔界に佇むホテルまで移動。
山道を駆け巡る。町は勿論、人の気配すらない、ただの山。
宿泊者がパーキングする専用駐車場に到着後、待つこと10分。ホテルの支配人が別の車で迎えにくる。
乗り換えてそこからまだまだ道なき道(支配人が強引に作った道)を進む。
そして到着。

まるで修道院。
ここは非常に特殊なホテルで、まず電波は全く入らない。デジタル機器NG。そして基本的に私語厳禁(ひそひそ話くらいのボリュームは見逃してもらえる)。
要は現代では当たり前で必需品なものから離れ、ニュースすら入らないこの場所で、昔に置いてきた人間らしい感覚を取り戻しましょう、みたいなコンセプトなんですよ。

しかしまたの名を”プリズンホテル”。その名の通り監獄のような生活を強いられるというわけ。
食事の時間も決まっているし、就寝時刻には鐘が鳴り、眠くないのに寝るしかない。

魚住、収監。

続いて収監。

ロビー。
この時はまだ規約を知らずに写真を撮っちゃった。


部屋狭い。

外へ出てもやること無し。というかすぐに崖。
何処へも行けないこの脱出不可能な監獄の中でやることは無論何もなく、分単位で欲望のハードルがガクガク下がってゆき、最終的には夕食だけが唯一の希望へ。

“サイレントディナー”と名付けられた晩餐は、広間で全宿泊客(13人)が向かい合わせで座らされ、キャンドルに囲まれる怪しい雰囲気の中、私語禁止で豆みたいなやつや芋みたいなものを食べるという、もはや儀式。

オープン当時(4年前)は1ヶ月で数人しか宿泊者がいなかったらしいんだけど、現在ではこのスタイルコンセプトが逆にCoolということなのか、世界中から毎日10人以上収監されに来るんだって。何が流行るか分からない時代だなぁ。

ちなみに、かつてインターネット発作に耐えられず、自力で下山し電波を入れ、インスタを開いた猛者がいる。
Noi Rainである。