Mitchell Alfus leather king

2018.02.08

昨年10月、偶然が偶然を呼び出会ったMitchell Alfus。又の名を”Leather King”。
主にメゾンブランドを顧客に持ち、上質な革を1970年代より提供し続けているレザーカンパニーの社長であり愛好家。
そしてCHROME HEARTSのRichard Starkとは旧知の仲であり、CHROME HEARTSの革製品の多くを手がけている事でも知られています。

今回初となる”Leather King”としてのパーソナルプロジェクトでは、Mitchell渾身のイタリアンホースハイド(氏曰く究極の馬革)を使用したsingle ridersを製作してもらいました。

しかし正直不安でした。その理由として、やはり広く知られているイメージって、シュッとタイトでそしてタフで 、時にラグジュアリーな印象があるじゃないですか、シングルって。
どれだけ特別な革で作ろうとも、チョイスが限られてしまうというか。私にはどれもtoo muchなんです。しかもBlackですからね。

待つこと4ヶ月。
先日極寒のNewyorkの自宅にて完成。

写真をもらいブチアガる。虹を撒き散らす。

Mitchell Alfus the leather king -Pilot run-
Single riders
Horse leather
One size only 
JPY 297,000-(intax)

難しい言葉はいらない。これはもう、感じてくれとしか。
ヌラッと濡れ濡れな光沢のある質感は、きっと私たちが馬革の上着に持つ印象とは異なります。
タッチは思っているよりずっと柔らかく、誰が見ても一目で高級と認識は出来るのですが、なんとなくその審美は現代的ではない。
どこか不思議とオモチャっぽい。ビニールっぽさもある。
その表裏一体してる感じ。何者にもなり過ぎていない。
これあれだ。00’sですわこれ。

ここからは約12時間着用した私物の写真を。

あぁ、もういきなり格好良い。
ゆとりのある身幅に、ズンと二の腕タップリからの手首に向かって少々きつめにテーパード。
そして着丈は決して短くはないのに袖はやや短い。
冷たさがなく、愛嬌のあるシルエット。

「黒いシングル」とお題を出した以外で唯一少々煩く言ってしまったのが、ポケットの位置とあと何より角度。
一見普通だけどここは相当工夫してもらったつもりです。説明は省きますが、ここも愛嬌が欲しかった、とだけ。
そして本来フロントに比べサイズが小さくなるジッパーですが、全て同サイズですね。
キュキュッとしまい込んだそれがデブって見えて萌ゆる。

そうそう、最後の最後までジッパーのメーカーだけが決まらなかったですね。
高級過ぎてもメゾン感出ますし、かといってTalonでリプロさせたかったわけではないですし。
足して2で割って(意味わかんないけど)ここはLampoにしましょうかと。普通でいいですからね、普通で。

バックサイドはAuthenticな切り替えのデザイン。いたって普通。

脇下にはベンチレーション。肩にもプリーツあり。
初め破けてるのかと思って震えたけど、これも古くからの教科書に沿ったデザインなのでしょうか。激しくイケております。
こういう些細なスペックであったり心遣いであったりが、ダイレクトにデザインとなりその顔を決めてしまうところが醍醐味よね、シングルだと。まぁ裏を返せば怖さでもあるんだけど。

Mitchell Alfus the leather king
Bowery Blue Makers 
WESTLEY AUSTIN on the Vintage knit 

着方なんて勿論自由ですが、ここはやはり王道としてTシャツかなと。ホワイトも良いけどボーダーが激シブでしょう。
雪跡残るこの時期はまだ上着が必要ですから、先日知り合いの古着屋さんで買ったユーロ物の安いニットで凌ぐ。
でもこのハモリ、センス良くないですかどうでしょうか。

とまぁ、せっかくのブログですから、説明させていただきましたが、デザイン面では正直特筆するべきことなんて本当は一つもないかな。
人ですから。私にとっての魅力の根源は。

最後にプライスですが、次回より大幅に値上がりします。
というのもこのモデルは定番化させたくて、早くも18AWに向けての生産を準備しているんです。
そこではちゃんとタグがついたり(今回はマッキーみたいなペンでネームを殴り書き)、もっとブランド感が出るはず。
要は今回はパイロットラン。試作と言っても勿論不十分なのは付属品だけですから、ブツとしてのクオリティは変わりありません。

通信販売も承っております。ご希望の方はメールを送ってください。
atelier.ishizaki@gmail.com