NY -08-

2017.10.11

ー 前回までのあらすじ
たまたま立ち寄った靴直し屋のボリスは見かけによらず敏腕の靴職人だったことが判明。
靴製作を依頼するも本人はあくまで作るだけであり、革の手配は私に任せるとのこと。
“レザーキング”の異名を持つレザーカンパニーのボスを紹介され、向かったのだが・・・。

イタリアより帰国したばかりのレザーキング。
彼のオフィスを訪ねるも、第一声に「Oh my god」。
一目で高級だと分かる物凄い数のレザーコレクションが展示され、その奥の社長席にはマンハッタンの光が差し込んでいる。
そこにどっしりと腰をおろす彼こそがレザーキング。
っていうか、この人のこと知ってる。
一瞬で靴のことを忘れ、レザージャケットの特注を依頼したくなった。未来が見えた。

とりあえずボリス(靴職人)の紹介で革を買いに来たことを伝える。

はい、そいつです。
で、自分が何者で、日本で何をやっていてって説明をするもまるで相手にされない。
それもそのはず、彼はCHROME HEARTSお抱えのレザーカンパニーの経営者であり、こんな小さなお店のことを相手にする時間なんてないのです。

それでも、当店のために何か作ってくれないかお願いをし続けます。
5年に一度、出会えるか出会えないかですよこのレベルは。圧倒的なカリスマ性。放っておけるはずがない。

さすが経営者。子供でも分かるように説明してくれました。
でも諦めずに、製作途中なのかボツなのか分からない、転がっていたレザージャケットを手に取り、これはレザーキングが作ったモノでしょ?こういうことしてくれないかって。
クライアント(ブランド)のルールに縛られない、”あなた”を感じる無垢なモノが私は着たいと。スピリットに惚れていると。それが”レザーキング”というブランドになると。伝えました。

それでも決して引き下がらない。かつてELENA DAWSONのメンズラインを立ち上げてくれるまで帰らなかったように。
で、

キタ。

詳しく聞くと、現在レザーキングとは別にファクトリーのオリジナルとしてコレクションを一般向けに販売する準備をしているとのことですが、当店は彼自身のネームで特別製作されたレザーライダースをお取り扱うことになりました。
楽しみにしていてください。

つづく